「天然コケッコー」くらもちふさこ 全13巻
くらもちふさこはサラリと もの凄かった。
絵が素敵。*1
巻が進むにつれ絵柄が変化していく。ただカワイイ、かっこいいだけの絵ではなくなってくるんだけど、描きくずしのこなれっぷりは、高野文子を想起させるほど。
話も上手い。4巡目でもまだまだ楽しめます。
- 校舎へのキス「なんか わし 今 すごくキス上手い」(scene24)
- ネームは最後の1コマのみ。サイレント劇「ときめき」(scene37)
- 遠い団らん。さ湯にすら感激する大沢君(scene44)
このあたりは、1話丸ごと、ため息ものの素晴らしさ。
他にも
- あっちゃんの脳内少女漫画劇場(scene3、scene25)
- バレンタインに姉以外にチョコをもらったことがないため大変謙虚な浩太郎(10歳)(scene10)
- 「そいじゃったらねー、試験中に消しゴム落としたら、なぎ校から走ってきて拾ってやんさる?」(scene21)
- 少女になる母(scene26)
- にゃんこ見聞録(scene68)
細かいエピソードを含めたら挙げ切れません。
島根の石見弁がすごく効いてていいです。でも、わからないのは多用される「はぁ」の読み方です。「それよりゃあ はぁ もどろうやぁ」??? 石見弁を音声で紹介するサイトが欲しいところ。
こーゆーのってネイティブ石見弁の人はとっても幸せだろうなあ。私も舞城王太郎で、「〜やが。のくてぇんやって」とか読んでる時、とても幸せ。思わず朗読したくなります*2。