BUMP OF CHICKENが好きだ。

藤原基央の声が好きだ。厳しさと緊張感がみなぎる声。歌詞も素晴らしい。試聴器で泣いた。二度も。そんな思いさせられたのBUNPだけだ。
この前友だちに、「BUMP OF CHICKENは高校生用って感じで、ASIAN KUNG-FU GENERATIONは大学生用って感じだよね」と言われて、心の中でグーで殴った*1
ここ(http://www.bounce.com/article/article.php/1218)の菊地成孔のBUMP評を読んで、「やっぱり菊地成孔は信頼がおける!」と思った。でも本一冊(「憂鬱と官能を教えた学校」名著。憂鬱と官能を教えた学校)しか読んでませんから。残念。


そんで、今日、ここ(http://d.hatena.ne.jp/shimosanryoichi/20041222)の「jupiter」jupiter解説を見てびっくりした。
ほへ〜。私、②天体観測、⑧ベル、はおろか、③Title Of Mine、④キャッチボール、⑥ベンチとコーヒー、もラブソングにしか聞こえなかった。「さすがBUMPのラブソングは切実さが違うね!」とか言いながら。ラブソングとしてしか捉えられなかったことが悔しい。
同時に、これらの曲を友人の曲として書いた、藤原基央の友情の捉え方の広さに、感服。


その他の曲の雑感

  • ①Stage Of The Ground…サッカー・ワールドカップのイメージ(「Stage Of The Firld」なら完璧)。
  • ⑦メロディーフラッグ…応援歌と応援旗で、景色が変わるので、海外に行ったサッカー選手のイメージ。
  • ダンデライオン…ものすごく特別な曲。「あなた達はただの幻聴に思うかもしれないけれど、僕には確かに感じる。その感覚こそ何よりも大切で、人生を捧いだってかまわない」というメッセージ。以下、同じようなメッセージを感じるものたち。


BUMP OF CHICKENThe Living deadTHE LIVING DEAD5曲目「ランプ」

(落ち込んだとき、心を照らしてくれる、友だち「ランプ」のことを歌っておきながら、こうくる)
約束しろよ ハートのランプ もう一度僕を歩かせてくれ
ヘンだな 僕は君自身だよ 自分が信じれないのかい

うがぁぁぁ!お前自分自身かい!おぃぃいい

同じく6曲目「K」

(一匹狼で嫌われ者の黒猫、絵描きに抱き上げられるが・・・)
腕の中もがいて 必死で引っ掻いて 孤独という名の逃げ道を 走った
生まれて初めての 優しさが 温もりが まだ信じられなくて

ぎょ〜「孤独という名の逃げ道!」うごぉおおおお

あと、この2つのメッセージは、一見矛盾してみえる。でも実は矛盾していない。こういうの好き*2
これは私の解釈だけど、

  • 問題にぶち当たったとき、大人だったら自分で考えて、対策を練って、動機付けて、勇気を持って解決に望むのが基本。・・・「ランプ」
  • そしてそういう状態になってはじめて、昔は上手くつきあえなかった友だちでも、昔よりは(さりげなく)思いやって、普通の友だちになれるかもしれない。あるいは、イヤな部分に対して距離を置いて、昔よりは上手くつきあえるかもしれない。一人で生きていけるようになると、友だちが居ない方がラクだと感じるかもしれないけれど、その上で楽な方に流れないように工夫しなくちゃ。・・・「K」

みたいな感じか(今、書きながらリアルで反省中・・・)。

*1:歌詞を重視しない人は、BUMPの評価が低くなるんだろうな。ところでアジカン、ロクに知らない。でも声が呑気だよね(何様)

*2:super furry animalsの3rd「ゲリラ」ゲリラの2曲目と14曲目も、一見矛盾して見える好例。14曲目は戦線から離脱して大切な人に会いに行く(けど、他の面で戦っていくんだ)って曲。2曲目は、仲間と共に戦う勇気の歌。