8/21 山中温泉→金沢

  • 中谷宇吉郎 雪の科学館山中温泉
    • 上映されている映画の時間に合わせていくのが吉。映画では帝国大学寺田寅彦ゼミだったことに驚く。「形ある物を扱わなくては」「ねえ君!不思議だと思いませんか?」とか寺田寅彦に言われちゃあ、そりゃ研究テーマが「線香花火の火花」「雪の結晶」「氷河」とかになるわ。単に形ある物ではなく美しい形のある物ばかり。
    • 展示物1 掛け軸。「雪は天からの手紙である 中谷宇吉郎」の文字に、薄墨で繊細に描いた雪の結晶が大小ポツンポツンと。どんだけ乙女やねん!贋作作りたいくらい素敵。
    • 展示物2 持ち物。あの時代のインテリはみんなセンス良かったんだろうか。革小物とかいちいち素敵。英字の名刺ケースは、濃紺のベルベットの布で覆われて、銀文字で題字が綴られてる。
    • しかしみやげものコーナーが死んでいた。せっかくオフィシャルデザインかわいいんだからその手ぬぐいと絵はがきを置くべき。本は中谷宇吉郎に限定せず、影響を受けた人(ベントレー寺田寅彦)や他の雪の結晶の本なども置く。雪の結晶シールが白黒で陰気なので水色と白を中心にする。などちょっとプロデュースすれば儲けどころなのに惜しい。
    • 科学展示は専門的過ぎて難しかった。この本の方が解説が分かりやすくまとまっていて図版も美しいので予習用におすすめ。
      スノーフレーク

      スノーフレーク

  • Cony's Eye(雑貨屋/金沢市
    • ネットショップを見るときっちりしたお店そうだけど、リアルショップはただの1軒屋だった。1軒のスペースをまるまる贅沢に使って雑貨があふれさせていた。情熱にあふれる無茶なお店だった。


古本屋+cafeの「あうん堂」に行こうとしたが、平日にもかかわらず駐車スペース(2台)は満杯。「星を売る店」(駐車場なし)といい、金沢の古本屋は在住者以外お断り?

  • 金沢21世紀美術館
    • 平日にもかかわらず人が結構いる。
    • 年間パスポート(友の会県外会員)をget。2000円で1年間見ほうだい。
    • グレイソン・ペリー展
      • コラージュや色や金線・銀線に満ちた陶器の壷たち。色の発色がいい。鮮やかなオレンジ。レモンイエロー。くぐもった水色も陶器だとステキ。絵はヘンリー・ダーガーっぽくもあり(実際に影響を受けているとか)、リタ・アッカーマンっぽくもあり。 展示してあった破片、5000円でもいいから買いたい。
      • 製作現場の早送り映像は見応えがあった。陶器は彫刻と違ってまっすぐに完成に向かわないから面白い。完成から遠ざかるような作業(コラージュをマスキングしたり、釉薬をかけたり)がいっぱいあって、焼き上がって急に姿が現れる様子が面白い。
    • オルブライト・ノックス展
      • ただの布かと思いきやある物が埋もれている展示と、真っ平らな砂と波々の砂の展示が良かった。
    • ミュージアムショップではルネッサンスの画家の図録が気になる。賄賂を渡してニヤッとしているオジサンや、疑惑一杯の変顔をしている美人とかの絵を描いてて、ルネッサンス梅佳代だと思った。後日新聞の書評欄で絵を発見して名前が判明。ジョルジュ・ド・ラ・トゥール*1


その後、北陸の蚤の市雑貨好きの総本山benlly's & Job(雑貨屋)に行くも夏期休業中・・・。これで振られるのは2回目・・・。しかしその近辺(新竪町商店街)にいい感じの店が何軒かできていてそこらをめぐる。

  • phono(中古家具・雑貨/新竪町商店街) ずーっと欲しかったスティグ・リンドベリの図録(輸入版)が(ネットで5800円のところ)3800円だったので迷わずゲット。リンドベリの中古食器も結構あった。

  • Rallye(雑貨・洋服/竪町)
    • 思ったよりこぢんまりしていて洋服はあまり置いていない。minaも売れた後なのか3・4点しかなかった。雑貨は手作り系が多いんだけれども一定の水準に達してていい感じ。しかもプロより格安。スワンのブレスレットを購入*2

*1:朝日新聞で書評されてた、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール表紙の本も面白そう!

怖い絵

怖い絵

*2:いつかショーか何かでジョニーと由希奈が組んだ瀕死の白鳥が見れますように!なむなむ!と願掛け