cocco「ブーゲンビリア」より「遺書。」
coccoの歌。恨み歌。情念の歌。自殺の歌。不実をなじる歌。
でも雑誌で読むcoccoは「あっちゃん、好きな人の身長を抜きそうだったから、身長を止めたくてたばこをすったじら」という子どもみたいなしゃべり方をする子で。
そして今は情念を吐ききったのか、子どもたちと歌ったり、本を書いたりしている。
歌うことが無くなったら歌うことを止めるって自分に誠実なんだな、という感じがします。
「遺書。」は一番好きな歌。
その腕で終わらせて そらさずに最後の顔焼き付けて 見開いた目をやさしく閉じて
そして灰になったこの体を 両手に抱いて 風にのせて あの海へと かえしてください
意識のない病人になったらその腕で終わらせてと歌っているのですが、まじまじと想像してみるとすごすぎて・・・その腕で終わらせるのにはなかなか力が要るな。とか、力づくで終わらせた顔はちょっとグロいくらいなんではないか。とか、そうか見開いた目を閉じるという作業があったか。とか。
そいでもそれを、自分の死の風景を、理想の死を歌い切ることができるって、強い女の子だな、と思います。