「青山二郎の眼」展 MIHO MUSEUM

ジイちゃん(青山二郎)の恋人達に会いに行く気分。

  • 中国 中国は青。
    • 『澱青釉紫紅斑鉢』:ふちのカフェオレベージュから、内側の水色へのグラデーション! そこにピンク紫の斑。
  • 朝鮮 李朝は白。ベージュがかった白、青みがかった高貴な白、石のような白。手に触れて色が落ちて銀みたいに輝く白。
    • 『井戸徳利』:思ったよりぜんぜん小さくて、てのひらにすっぽり収まって、なじみが良さそう。「骨董いじりは女道楽より高級でも下等でもない」とジイちゃんは言ってたけど、陶器も抱けるんだ。
  • 日本 茶色でブチブチのある陶器は愛嬌があって親しみやすい感じ。「虫歯」とか。
    • 青山二郎小林秀雄「無常と云ふこと」の装丁』:文様の色が、黄色に朱オレンジ、くぐもったうすみどり。乙女。
    • 光悦『山月蒔絵文庫』の蓋の裏:柄はシンプル。2頭の後ろ向きの鹿に、木。葉っぱは写実的に文様化。色は銀・螺鈿・漆の3色のみ。北欧モダン?乙女にも程がある。

ジイちゃんの意味深な言葉がいっぱいあって問答しながら回る。直筆の絵や書もいっぱい。五巡もしてしまった。