今年読んだ本ベスト10 ざっと。順不同。
- 「幽界森娘異聞」笙野頼子
- 森娘(≒森茉莉)論。 最もズシンときた801論。
- 「孤島の鬼 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)」江戸川乱歩
- 『こうなったら愛し合おう』キター!すべての801っ子が読めばいい。
- あと「絵画と旅する男」を大槻ケンジが「萌えの原点」て言ってて、男オタ・女オタ両方の先祖だなんてすごいと思った。
- 「母なる夜 (白水社世界の文学)」カート・ヴォネガット・ジュニア
- 読んだ晩はすごく興奮して、こんなこと考えていた気がする。「細かいことはどーでもいい。生きてるだけでいい」「平和で暮らしてるなんてホントおかしい、ありえなす」
- 「小説の自由」「小説の誕生」保坂和志
- 小説論だけど、あらゆる表現を目指す人が読んだらいいと思うよ!*1
- 「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」佐藤優
- あったまのいいひとたちの丁々発止にもってかれる。ライバル萌え。
- つまり国政調査は国家ぐるみのいじめだね。従順になびけば速やかに終わるいじめ。
- 「自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」」佐藤幹夫
- 無知は罪。 大人は全員自閉症の特性を知るべき。 っていうか療育者の端くれとして私も何かせな!
- 「心からのごめんなさいへ −一人ひとりの個性に合わせた教育を導入した少年院の挑戦−」品川裕香
- 軽度発達障害という概念を知らずしていじめ問題を語るのは、世界の半分を見逃しながら語ってるようなもの。
- 「脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)」V.S.ラマチャンドラン
- 自己の連続性も、身体所有意識も、意志も、内省も、幻覚も、自閉症も、ぜーんぶ脳の部位で説明がつく日がいつかは来る。
- 「恋愛論 (ソフトバンク文庫)」橋本治
- 「無精な人間ていうのは、自分に"無能"っていうのを他人が突きつけて来たら、そうやって突きつけられた自分の無能っていうのを認めないで、逆に突きつけてきたその相手を"好き"になっちゃうのね。こりゃ簡単でいいよねェ。自分の無能を認めなくてすむんだもんねェ」
*1:茂木健一郎さんのblogにある、講義の音声ファイルも楽しい:http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2005/12/post_2ad2.html