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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

「ブギー・ナイト」「マグノリア」「パンチ・ドランク・ラブ」・・・10年追っかけてますポール・トーマス・アンダーソン(以下PTA)。 今までのPTAの映画の印象。 暑苦しいほどエモーショナル。 とにかく「fuck!」と言う回数が多い。 ダメ人間がキレる。 チビ…

君とぼくの虹色の世界 

そのスピリチュアルライズドが予告編に流れる「君とぼくの虹色の世界:原題you and me and everyone we know」 BS2 5月13日(火) 午後9:03〜10:36 監督・主演 ミランダ・ジュライ 予告編。 この映画は評価のばらつきが大きい。10点か0点かという感じ。私…

ルキノ・ヴィスコンティ

イタリア国営放送作成のドキュメンタリー。思ったよりもゴリゴリの反体制側の人だったんだなぁ、とかいろいろ発見はあったんだけど、思ったよりも舞台人*1で、演技指導が抜群だった、とのくだりで「やっぱり」と一人納得。 というのも、ヴェニスに死すの撮影…

「ミュンヘン」 監督:スティーブン・スピルバーグ

ミュンヘン五輪事件に対する報復の物語。ユダヤからもパレスチナからも総スカンを食ったと聞いて映画館へ。 工作員たちはビジネスライクに暗殺を重ねていく。巧妙に爆弾を仕掛けていく。それが終盤になって暗殺した分だけ狙われ、恐怖となって跳ね返ってくる…

「カイロの紫のバラ」 監督:ウディ・アレン 

つらい現実を映画に逃避する娘さん*1がいました。ある日、映画の中の人が「君、5回目だよね」「ずっと君のこと見てたんだ」と話しかけてきて、飛び出してきた!っていうファンタジーな映画。 【映画から飛び出してきた探検家】は高潔で素敵な人で、すれっか…

「浮き雲」「過去のない男」 監督:アキ・カウリスマキ  

安っぽいトレーラー、安っぽい喫茶店、でもそれらの色彩と照明の豊かなこと! 真っ青な壁に真っ赤なソファー、赤いロングダッフルコートにブロンドの長い髪、バスの室内灯が白熱球・・・ 映画館で観るよりも、一時停止しながら観たい映画。 ストーリーもほんの…

ロボコン(2003)古厩智之監督

「まぶだち」という映画が忘れられない*1。この監督なら観てみたい、とBSで「ロボコン」。長澤まさみ、小栗旬、伊藤淳史、塚本高史で「ロボコン」。 うん、まあ普通に「ウォーターボーイズ」あたりかと思うよね。 ところがどっこい、恐ろしく地味。淡々とし…

プリシラ 

ずーっと見たかった「プリシラ」を見る。「マイ・プライベート・アイダホ」「弥次喜多」に続く、ゲイ・ドラッグ・ロードムービーもの。 ドラッグクィーン3人の珍道中(in砂漠)。 トランクにキラキラの荷物を無造作に詰めこんで。 落ち込んだらバスの屋根に…

真夜中の弥次さん喜多さん④ 結末について

2ch弥次喜多スレより抜粋 自分は途中のお幸ちゃんへの喜多さんのセリフからストレートに、伊勢=救い(トラウマからの脱却)だと思ってた。んで、結局伊勢=弥次さんという結論に達したんだから 伊勢に行く必要はなくなった、と 弥次さんがお初に「喜多さん…

真夜中の弥次さん喜多さん③ 原作との違い

原作との一番の違いは、原作では弥次さんと喜多さんの性格が似ているけれども、映画でははっきりキャラ分けされていることだと思う。 弥次さんは江戸っ子。「表面はチャラチャラしてて、バカだねえって感じ。人の心の闇に触れようとはしないけど、それは触れ…

「テルマ&ルイーズ」リドリー・スコット 

ロードムービーらしいロードムービー。主役の女の人2人がどんどん誇り高く格好良く幸せそうになっていく。痛快。(逆に言うと最初が少しダレてるかも)。ラストは綺麗すぎてそれが不満だけれども、泣かされた。

真夜中の弥次さん喜多さん 2回目

1回目 「真夜中の弥次さん喜多さん(上)」だけ見てから行った。 雰囲気は分かっていたけれど、ストーリーは全く分からない状態。 情報量の多い画面を追うのでいっぱいでグルングルン振り回され、意味は掴めてないんだけど、(だからこそ)まだまだ奥は深い…

「真夜中の弥次さん喜多さん」★★★★★

id:pippiさんの助言を聞いて、漫画で予習していって正解。おもしろかったー! 黒い*1。 甘い(弥次さんによるちょんまげ愛撫。お茶目でエロい)*2。 そして切ない*3 *4 *5。 七之助君が魅力的。芸達者でカワイイ。得体の知れない感じがして、お兄ちゃん(新…

エターナル・サンシャイン

「かけがえのなさ」をうたう映画なんて、ひねくれてしまった人間にとっては嘘くさいだけだ・・・そう思っていました。でもこの映画は、今までの自分の体験を振り返ってホロリとしてしまうくらい、「かけがえのなさ」を感じさせるセリフに満ちています。それ…

「ピアニスト」ミヒャエル・ハネケ

まず、主役2人の役者さんが本当に弾いているのにびっくり。ショパンをサラリ。ヨーロッパ(の役者)恐るべし。見終わった後の後味の悪さに一度はVTRをゴミ箱に放り込んだものの(映りが悪かったせいもあるけど)、監督と原作者のインタビューを読んだら*1、…

パルプ フィクション 監督:クエンティン・タランティーノ

○ 緊張感とぬけさくのバランスがいい。ぜーったいぬけさくが混ざるのがチャーミングだと思う。 ○ 緊張感で死んだり、ぬけさくで死んだり、緊張感で生き延びたり、ぬけさくで生きちゃったり。人生は平等ではない。因果応報もない。サクサクしてる。 ○ 一番好…

マルホランド・ドライブ 監督:デビッド・リンチ

○ 始めサスペンス、中サスペンス、終盤全くついてけいけず。 ○ サスペンス部分の、「大金を持って逃げてるから闇の組織が命をねらってる」ってベタなストーリーを、全く疑いもせず、ドキドキしながら見ました。今外で物音がしても怖いくらいです。踊らされま…

オスカー・ワイルド 監督:Brian Gilbert

カーッとなる子に対しては、かんしゃくは軽く流し、ふだん良い部分をほめる、のが良い対応法。 しかし父親は、力で押さえつけている。一番ダメな対応法。 その環境下で、コドモ ハ チカラ デ オサエツケルコト ヲ オボエタ! かんしゃくはひどくなるばかり。…

ラヴァーズ・キス

○ こんなに凝った構成(何度もループする)映画だとは。 ○ 平山綾の隣だと、宮崎あおいも地味顔。 ○ 原作読みたくなった。悪い点 男の子が、主人公格>ガキ>さらにガキ、と最後のガキがちょっと見るに耐えないものになってたこと。 トラウマに頼りすぎ?ト…

乙女の祈り 監督:ピーター・ジャクソン 出演:ケイト・ウィンスレット*1

想像力こそが恋愛の力。 新しい家族。 女の子同士の友情。 と、結構ツボが詰まった良作。これ、男の子同士ならすんなり耽美モノになるな。 ○ 第4の世界はまさにファンタジーの王道。原題「heavenly creatures」はまんまだもんね。指輪物語と繋がったぁ。ピ…

テス 監督:ロマン・ポランスキー 主演:ナスターシャ・キンスキー

○ 絶妙なタイミングで不幸になるヒロイン。意地悪な前夫。韓国ドラマかー!!!○ でも、後付け知識だけど、toシャロンへ、のシャロン・テイトが惨殺された後に撮ったとか。だからヒロインは殺さなくてはいけなかったのかも。彼は、陰惨な映画を撮り続けなく…